2009年度 会長挨拶

会長に就任して

会長 松本隆善

伝統ある大和郡山ライオンズクラブの第45代会長を仰せつかり、非常に光栄に思いますと共にその責任の重大さに身の引き締まる思いで一杯でございます。今年でちょうど60歳、丑年、還暦であります。今年度会長という素晴らしい機会を与えて頂きましたことに対しまして感謝申し上げます。人生、無数の出会いがある中で縁あって、様々な志を持った方にお会いする機会を私に与えて下さいました団体、それこそが“ライオンズクラブ”です。同じ時代において、同じ目的を持って共に行動し、自己を高めるチャンスを持つことが出来ました。今年度スローガンに「吼えろライオンズ!」アクティビティスローガンに「やる気」「本気」「根気」でWeServeと致しました。この1年、情熱を持って行動し、活気ある元気なクラブ運営を目指します。そして全員で仲良く、スクラムを組み「感謝の念を忘れず」精一杯邁進してまいります。皆様の絶大なる御理解と御協力を賜りますよう心よりお願い申し上げます。私は時代劇が大好きです。なぜ好きか?それは根底に武士道精神が流れているからです。武士道は日本の長い封建社会の中で特権階級の武士が守るべき道徳律として誕生した健全な社会を作り、自己を確立しようとする時、最も必要とされるものは何か?それは「かくあるべし」とする強い意志の力である。意志とは「やる気」であり、どれほど他の条件が揃っていようとも、この「やる気」がなければ何事も実現しない。その意志の力を持って自立心を高めて行動する精神。それが武士道である。武士道精神の中に「義」「勇」「仁」「礼」「誠」という五つの徳目がある。「義」とは人間として正しい道、すなわち“正義”のことである。「勇」とは正しいことをする勇ましい心、すなわち“勇気”である。『義を見てせざるは勇無きなり』-この言葉で黒澤明監督の『七人の侍』を思い出す。「仁」とは、人間として最も大切な『相手をおもんばかる心』すなわち“思いやり・優しさ”のことである。それを端的に表す言葉が『武士の情け』である。「礼」とは他人に対する思いやりを目に見える形で表現することである。すなわち“礼節”である。「誠」とは人として正しい道に基づく誠意、すなわち“誠実”のことである。「誠」という字は『言』と『成』から出来ているように『言った事を成す』ということ。ここから『武士に二言は無い』という言葉が生まれた。だが我々大人も若者もいつの間にか人として守らなければならなかった道徳すら片隅に追いやってしまってはいないだろうか。人間として生きていく上で最も大切なもの、それは人と人との繋がり、助け合い、思いやりの心だと思う。かつて日本は美しい国と言われてきた。かつて日本人は礼儀正しい民族と言われてきた。その「かつて」を「今も」と言う為にも、日本人の文化遺産とも言うべき日本古来の“美しい精神”「武士道」を育み伝える活動をしていきたいものである。大和郡山と言えば、金魚と城下町。このまちに生まれ、このまちに育ち、このまちに学び、このまちで仕事をし、そしてこのまちを愛し、また愛される町にする為に、大和郡山という街としての魅力を各地に発信し、「魅力ある街づくり」「魅力ある人づくり」を目指します。大和郡山には四大イベントとして、春のお城まつり、夏の盆踊り、全国金魚すくい選手権大会、秋の親子まつりがしっかりと定着してきております。これからもより一層、金魚と城下町を大いにPRし、地域に密着した活動を当クラブが率先してやっていこうではありませんか。そして全メンバーの力を集結して愛する大和郡山の明日への発展に繋げて参りましょう!
皆さん吼えましょう!!!「吼えろライオンズ!」大和郡山発→金魚と城下町。明日に向かって!!

松本 隆善